社会保障の財源の在り方 ――社会保険方式と税方式をめぐって――
2000 年ごろの連立政権の在り方と政治主導という政策決定志向が大きな影響 措置制度の問題
利用者のサービス受給の権利性が乏しい
応能負担方式の費用徴収制度によりサラリーマン OB にとって高い利用者負担額となる
など
社会保険方式の利点
1. 個人の自己責任を基礎としながら、相互扶助によって支えあう成熟社会では、給付と負担の関係が明確で、給付の権利性が強い社会保険方式がふさわしい
給付と負担の関係が明確というのは理論としてはそうかもしれないが、実際にはそれが活かされていない
保険料と保険給付の関係が年々弱くなっている (老人医療費の相当部分が現役世代と公費で賄われている) 2. 保険者のインセンティブが働くため、保険者の努力により給付の適正化に資する
3. 主要国でも年金、医療共に社会保険方式が一般的
少子高齢化の進展の中で、社会保険方式では限界だし、世代間の不公平がある 社会保険の未加入問題や、保険料の未納・滞納なども